~退職後に新しい世界で生きてみたいとか思ったことありませんか・これまでの習慣をかえりみるチャンス~
定年退職後、自由な時間とともに訪れるのは、ある種の「空白」です。
これまで働き続けてきた毎日とは一転し、自分のためだけに使える時間が増えます。
それは大きな喜びでもありますが、同時に、空白をどう埋めるかという課題でもあります。
その空白を、これまでの習慣で何気なく埋めてしまっている方も少なくないのではないでしょうか。
実は、この時期に人生を大きく左右するものが、長年のうちに身についた「悪習慣」なのです。
今日は今まで身に付いた習慣について情報を共有しませんか。
3大悪習慣:タバコ・飲酒・物欲という“安心のトリオ”
ここで取り上げたいのは、60代男性に特に多く見られる三つの悪習慣です。
それが「タバコ・飲酒・物欲」。
一見するとそれほど害がないように感じられるかもしれません。
今まで続けてきた人は、きっと、確かに悪い所は有るが良い所もそれなりにあるから、、。そんなとこでは無いでしょうか。
しかし、どれも長年の蓄積により、心と体、さらには人間関係やお金の使い方にまで、じわじわと影響を与えています。
タバコとニコチン依存の罠
タバコは一度ハマると抜け出しにくい「合法的な依存物質」です。
その主な成分であるニコチンは、強い依存性を持っています。
ニコチンは体内に入ると、10秒以内に脳に到達し、快感をもたらす神経伝達物質「ドーパミン」の分泌を促します。
この“スッとする感覚”がクセになり、つい一本、また一本と手が伸びるのです。
ですが、その快感は一時的なもので、ニコチンが切れると逆にイライラ、不安、集中力の低下を招きます。
つまり、タバコは“安心”のように見えて、実は“不安”を呼び込むサイクルを作っているのです。
タバコの作用は2つだけ、吸うと気分を元に戻す、30分後に気分を下げる、この繰り返しです。初めて吸った時だけ、気持ちは正常ですから何も作用は有りませんが、30分後に気持ちを下げる作用が始まると、このサイクルが回り始めます。
タバコに禁断症状は無い?
ニコチンは体内から完全に抜けるまで約72時間かかると言われていますが、実質的には夜寝て、朝起きるとその9割はニケているとも言われています。
睡眠中に吸いたくて目が覚めるという事もありません、そうなんです、身体的な禁断症状は無いと言われています。
じゃどうして辞めるのが難しいの?それは、心の依存性が強いからなのです。今までっ吸っていた時間に心が寂しさを感じる、これがタバコの依存性の強さの原因にっています。
しかし、時間と共に。心の隙間も埋められるようになります、なぜなら、自分で自分の脳がセロトニンというたそがれ、ホッとする物質を放出できるようになるからです。
人間の脳は我がままで、うれしい興奮、達成感、ガッツポーズ感とは逆に、たそがれ、ホッとする、リラックス感、いわゆる、動と静両方必要なのです。
動はアドレナリン、制覇セロトニン、になります。ニコチンはとりあえずこの脳内物質を無理やり絞り出す作用があるのですが、本来これは自然と定時的に脳内に放出されるものなのです。
ニコチン完全アンインストールして、脳内の定時放出されるように習慣付ければ良いだけなのです。
一方、身体的にも改善がみられるようになります。
例えば、
- 血圧・心拍数は24時間以内に正常値に近づく
- 肺の機能は2週間~3か月で大きく改善
- 1年後には心疾患のリスクが半減する
まさに、“やめる”ことで身体がリセットされていくのです。
飲酒・家のみの習慣は替えられるか
飲酒とアルコールの蓄積
次に、飲酒について見てみましょう。
「晩酌がないと一日が終わらない」「酒が友達」といった言葉をよく聞きます。
定年後は特に、時間と孤独を埋める存在として、酒との距離が近くなります。
アルコールは、肝臓で分解されて体外に排出されますが、加齢とともに肝機能は低下し、
同じ量の酒でも負担が増していきます。
また、肝臓だけでなく、
- 高血圧
- 脂肪肝
- 睡眠障害
- 認知機能の低下
といった、全身への影響が明らかになっています。
アルコールの分解速度は人によって異なりますが、
例えば、ビール中瓶1本(約20gのアルコール)を分解するには、約4時間必要です。
毎晩飲むと、体内に常にアルコールが残ったままになるため、慢性的な内臓疲労が続くことになります。
飲酒の習慣を辞めるのも、タバコと似ていて、アルコールによって無理やり出していたドーパミン(楽しい興奮)とセロトニン(落ち着く・ホッとした感)を自前の定期放出できるよう習慣を変えて行けばよいのです。
断酒を始めてから1週間程度で、
- 朝のだるさが消える
- 頭がスッキリする
- 睡眠の質が改善する
といった変化が現れることが多いです。
「毎日の楽しみがなくなるのでは?」と不安になるかもしれませんが、
それは“アルコールという安心”に依存していた状態です。
体が抜けていくと、逆に「本当の自分らしさ」が戻ってくることを感じるはずです。
物欲と孤独の関係
最後に取り上げたいのが「物欲」です。
通販、テレビショッピング、ポイントカード……。
つい買ってしまう、届くのが楽しみ、でも開けてみたら使わない。
こうした「衝動買い」に心当たりがある方も多いと思います。
買い物には一時的にドーパミンを分泌させる効果があります。
つまり、「ストレスを買い物でごまかす」という構造になっています。
でも、それが習慣化すると、
- 家がモノであふれる
- 無駄遣いが増える
- 本当に必要なモノが分からなくなる
という悪循環に陥ります。
ここで大切なのは、「物を減らす=心を整える」という視点です。
使っていないモノを手放すと、心がスッキリし、
本当に大切なものが見えてきます。
見栄で人生感が豊かにはならないそんな事に気が付くのに普通は60年ぐらいかかるという事なのです
「原因の安心ストール」とは何か?
これら3つの悪習慣に共通する背景にあるのが、**「原因の安心ストール」**という考え方です。
これは、「人は不安や退屈から逃れるために、一時的な安心にすがる」という心理を表しています。
- タバコは不安を忘れさせてくれる
- 酒は孤独を和らげてくれる
- 買い物は自分の価値を確認させてくれる
こうした行動は、「根本原因」から目を逸らす“ストール(巻きつけ)”なのです。
でも、それは本当の安心ではありません。
原因は放置されたまま、表面だけをごまかしている状態です。
「アンインストール後の世界」のリアル
では、もしこれらの悪習慣をアンインストールしたら、人生はどう変わるでしょうか?
以下に、実際の変化を数値とともに整理してみましょう。
項目 | 続けた場合 | やめた場合 |
---|---|---|
健康 | 呼吸器疾患や肝疾患のリスク増大 | 1年で心臓疾患リスクが50%減少 |
金銭 | タバコ・酒・買い物で年間20~30万円の出費 | 5年間で100万円以上の節約 |
時間 | 依存行動で1日2時間以上消費 | 趣味・学びに使える時間増加 |
精神 | イライラ、倦怠感、後悔 | 充実感、自己肯定感の向上 |
「やめる」ことで、何かを失うわけではありません。
むしろ、“本当の自分を取り戻す”ための第一歩なのです。
悪習慣を断ち切る3ステップ
自分で管理するから、リスタートも問題ありません、何度でもしっくりくるスタートだなと感じる迄リスタートOKです。
少しでも、1本でも、1杯、だけ、すべて振出しに戻ります。継続は力なりです。毎日毎日の積み重ねで、薬物に頼らなくても自前で脳内の快楽物質が出てくるようになります。
お酒はアルコール事業法、タバコはたばこ事業法に基づき事業は行われています。
両者に共通する事
アルコール:国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
タバコ:財政収入の安定的確保及び国民経済の健全な発展に資することを目的とする。
あなたを良い気分にさせる事が目的ではないんです。
税金を徴収することが目的なんです、その集めた税金の9割は公務員の人件費に使われているのです。
物欲でも同様に、沢山持てば、色々持てば、高価なものを持てば、全部、企業の利益を増やすための経済活動の一環なのです。
最後に:「自由な人生」を選び直す
60代からの人生は、過去の自分にとらわれる必要はありません。
「悪習慣をやめる」というのは、
過去の延長ではなく、未来の選択です。
パソコンも、不要なアプリをアンインストールすればサクサク動くようになります。
私たちの心や体も、それと同じです。
タバコ、酒、買い物。
あなたを一時的に安心させてくれていたこれらの習慣を、
そっと手放してみませんか?
その先には、驚くほど軽やかで、豊かな世界が待っています。
新しい自分を、一緒に始めましょう。
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