定年後にハマる人続出!
「定年後、何をして過ごそうか?」
この問いに、最近ひとつの面白い答えが加わっています。それが「キダルト趣味」です。
キダルトとは、「Kid(子ども)」と「Adult(大人)」を組み合わせた言葉で、「大人が楽しむ子ども向けの遊び」や「遊び心のある趣味」を指します。
プラモデルや鉄道模型、ガチャガチャやボードゲームといった、かつては“子どものもの”だったアイテムが、今や大人の間でブームになっているのです。
特に60代男性を中心に、この“キダルト趣味”にハマる人が続出しています。
今回は、なぜこの市場が今注目されているのか、そして定年後におすすめのキダルト趣味として注目される5つを調べてみました。
キダルト市場が拡大する3つの理由
1. 少子化なのにホビー市場が拡大中
日本は少子化が進み、2023年の15歳未満人口は約1450万人と過去最低水準。しかし、玩具やホビーの市場規模は9,000億円以上(2022年度 日本玩具協会調べ)と、むしろ拡大傾向にあります。
その理由は、「大人が買っている」からです。
大人向けの高品質なフィギュアや模型、ボードゲームなどが市場を支え、売上の3割以上が“キダルト向け”商品と言われています。
調べてみると、私たちの時代は、物を消費してきた世代なんです。歳を重ねた今でもやはり、嗜好が合えば財布を開く企業行動に影響を与える世代だという事なんです。
2. 定年後の「時間」と「経済的余裕」
60代になると、子育ても一段落し、時間に余裕が出てくる方が多いのではないでしょうか。さらに、年金や退職金により、若い頃よりも趣味にお金を使いやすくなる傾向があります。
「昔は欲しかったけど手が出なかった…」というものが、今なら買える。そしてじっくり楽しめる。
この条件が、キダルト趣味のブームを後押ししているのです。
少しずつ買い揃路得るのではなく、場合によっては一気に大人買いするのもこの世代の特徴なんです。
3. 心と脳の活性化に効果あり
趣味に没頭することは、ストレスの軽減や認知機能の維持にもつながると言われています。
細かい作業が必要なプラモデルや、戦略を練るボードゲームは、手先と頭を同時に使うため、脳のトレーニングにもぴったりです。
一人でも楽しめ、さらにコミュニティも広がるキダルト趣味は、第二の人生における“生きがい”として注目されているのです。
定年後におすすめ!キダルト趣味5選
ここからは、定年後の男性に特に人気があり、始めやすいキダルト趣味を5つご紹介します。
1. プラモデル(特にガンプラ)
ガンダムシリーズのプラモデル、通称「ガンプラ」は、老若男女問わず人気です。
接着剤なしで組み立てられる簡単なキットから、数十時間かけて作る高難度モデルまで幅広く、手先を使う作業が脳にも良い刺激になります。
価格:1,000円〜10,000円以上
メリット:完成時の達成感/自分だけの作品が作れる
デメリット:パーツ管理が大変/老眼にはやや厳しい部分も
2. 鉄道模型・ジオラマ制作
少年時代に憧れた「自宅に鉄道を走らせる夢」が今、現実に。
鉄道模型はディテールが非常に精密で、走行音や照明まで再現できるモデルもあります。
さらに自分だけのジオラマ(情景模型)を作れば、没頭できること間違いなしです。
価格:スターターセットで2万円前後から
メリット:世界観を作る楽しさ/静かに楽しめる
デメリット:場所を取る/初期費用が高め
3. カプセルトイ・フィギュア収集
最近のガチャガチャ(カプセルトイ)は、クオリティが驚くほど高く、1回300〜500円程度で楽しめます。
昭和レトロの小物や、実物そっくりの食品サンプルなど、思わず集めたくなるラインナップが充実。
価格:1回300〜500円
メリット:手軽/コレクション性が高い
デメリット:集めすぎると収納に困る/ダブりがある
4. ボードゲーム・カードゲーム
「人生ゲーム」や「将棋」だけでなく、大人向けの戦略系ボードゲームが今注目されています。
友人や孫とのコミュニケーションにも最適で、地域のサークルに参加するきっかけにもなります。
価格:2,000〜6,000円前後
メリット:対話の機会が増える/戦略的思考が鍛えられる
デメリット:相手がいないと遊びにくい/ルールが複雑なものも
5. ラジコン・ドローン
操縦の楽しさとメカ好きの心をくすぐるラジコンやドローン。
空撮を趣味にしたり、仲間と走行会を開いたりと、新たな活動にも発展します。
価格:5,000円〜数万円
メリット:屋外でリフレッシュ/仲間ができやすい
デメリット:風に弱い/練習が必要
キダルト趣味の注意点
夢中になることは素晴らしいですが、以下の2点には注意が必要です。
- 出費がかさむ:特にコレクション系や高品質モデルは高額になりやすいので、予算管理を。
- モノが増えすぎる:整理整頓・収納スペースの確保も忘れずに。
最後に、大人こそ、遊び心を忘れずに
かつて「遊び」は子どもだけのものと思われていました。
しかし今や、大人こそ「遊び心」が必要な時代です。
キダルト趣味は、定年後の時間を楽しみながら、脳と心の健康にも良い影響をもたらします。
「今さらおもちゃなんて…」と思うかもしれませんが、はじめの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、それがあなたの第二の人生を彩る大切な趣味になるかもしれません。
コメント