歩きスマホが増えすぎて怖い!ぶつかっても「ぶつかりおじさん?」悪者扱いされる理不尽な現実

以前当ブログでも取り上げたテーマんですが、最近、街を歩いていてヒヤリとすることが益々増えました。
それは、**「画面を見ながら近づいてくる人」**が、あまりにも多くなっていることです。
スマホに夢中になったまま歩いてくる若者や中年、時には年配の人もいます。

こちらも歩いている最中、どう避けたらよいのか分からず立ち尽くしてしまう。
そんな経験、あなたにもありませんか?

この日本、いつからこんな事になってしまったのでしょうか?少し深堀してみる事にしました。

スマホに夢中の人々が「ぶつかってくる時代」

例えば先日、近所の原爆ドーム前の橋、相生橋の広い歩道を歩いていた時の事です。
前方から20代くらいの女性がこちらに向かって歩いてきました。
顔はスマホ画面に向いたまま。
私は立ち止まりましたが、相手はそのままこちらの肩に当たりながら通過していきました。

まるで、よけるのはあなたの役目、ぶつかるのが当たり前という様子です。
昔なら「前を見ろ」と怒鳴られていたような場面も、今や日常になっています。

歩きスマホの人は「ぶつかっても気づかない」

最近のスマートフォンは、動画、SNS、ゲーム、そして地図やチャットなど、便利な機能が満載です。
しかしその反面、人々の注意力を奪っているのも事実です。

歩きスマホをしている人にとって、目の前の歩行者は「存在しない」ようなもの。
私たちの存在が、スマホの世界に比べて「薄い」のでしょう。
だからこそ、ぶつかっても気づかない。あるいは気づいても気にしない。

これはもう、文明病と言ってもいいのではないでしょうか。

海外では日本ほど見かけないんですよね、日本へやって来た外人観光客はやってる人見かけますが、、。これって治安も関係しているかと思います。

特に増えてきたのは「コロナ明け」から

歩きスマホが増えた理由のひとつに、コロナ明けの街の変化があるように感じます。
行動制限が緩和され、人々が再び街へ繰り出すようになりました。
その結果、通勤・通学・観光・買い物と、あらゆる場面で歩行者が増えました。

そしてその多くが、スマホ片手に歩いています。
特に20〜40代の男女にその傾向が強く、筆者が1時間ほど繁華街を歩いただけで、30人以上の歩きスマホを確認しました。

これは以前と比べて1.5倍以上の増加です(個人で調べた結果ですが)。
実際、交差点や駅のホーム、さらには狭い歩道でも、スマホを見て立ち止まる人に遭遇します。
こうした場面は、私たち高齢者にとっては「危険な障害物」でしかありません。

「こちらも歩いているのに、対応法が分からない」

歩きスマホに遭遇したとき、皆さんはどうしていますか?
筆者は、最初のうちは「避ける」ようにしていました。
しかし、彼らはこちらの動きを見ていない。だから避けた方向に同じように向かってくるのです。

結局、「止まる」しか選択肢がないのが現状です。
それでも相手がぶつかってきて、驚いた顔をして「すみません」と言うか、無言で通り過ぎるか。

特に怖いのは、夜道やエスカレーター、狭い通路での歩きスマホです。
画面がまぶしく、こちらの顔が見えていないこともあり、衝突の危険はさらに増します。

高齢者にとっては「交通事故と同じ危険」

ぶつかるだけならまだしも、バランスを崩して転倒してしまう危険があります。
高齢者にとって転倒は命に関わる事故になり得ます。

60代以降、骨折や打撲は簡単に回復しません。
特に、股関節や腰を痛めた場合は、寝たきりになるリスクすらあります。

その意味では、歩きスマホによる接触は、交通事故と同じ危険性を持っているのです。

対応策はあるのか?避け方は?

現時点で最も有効なのは、「自分が止まる」ことです。
歩きスマホの人は周囲を見ていないため、動くと逆にぶつかりやすくなります。
その場で立ち止まり、相手が通り過ぎるのを待つ。

また、白っぽい服を着る、明るめの帽子をかぶるなど、視認性を高める工夫も有効です。
夜道では反射素材が付いたバッグや服が安心でしょう。

それでも不安なときは、人混みを避ける時間帯や道を選ぶことが大切です。
例えば、昼下がりの時間帯は比較的空いており、安全に歩ける確率が高くなります。

というか、なんでこっちばかりが対応を求められるのか?っていう問題なんですが、地下道とか頻繁に放送をすれば少し効果があると思いませんか?

ここで、突拍子もない事を言います、参考になるのは、かつての禁煙活動ですよ。

自治体や鉄道会社の歩きスマホ対策(ステッカー、放送など)

歩きスマホの危険性が社会問題となる中、各自治体や鉄道会社も対策を講じています。

自治体の取り組み

愛知県江南市では、歩きスマホを禁止する条例の制定を進めています。 また、広島県坂町では、歩きスマホの危険性を訴える再現映像を作成し、啓発活動を行っています。

鉄道会社の取り組み

JR西日本は、北陸エリアの主要駅構内に「歩きスマホ防止ステッカー」を掲出し、ホームからの転落事故や歩行者同士の衝突を防止する取り組みを行っています。 また、全国の鉄道事業者80社局は、2024年11月1日から「やめましょう、歩きスマホ。」キャンペーンを実施し、駅施設内でのながら歩きによる事故防止を呼びかけています。

これらの取り組みにより、歩きスマホの危険性への認識が高まりつつありますが、依然として多くの人が歩きスマホを続けているのが現状です。

40年前のタバコ事情に似ていないか?

40年前って、病身の中でも、駅の構内や地下鉄の連絡通路でさえ歩き喫煙する人がいたんですよ、国民の約8割が喫煙していた時代の話です。

今はどうでしょうか?これ、啓発活動の継続が功を奏したのではないかと考えるわけです。

何度も繰り返して自己啓発を

安易に法律を作って規制するより、地下街などで構内放送、ポスターなど繰り返しアナウンスして行く事で少しずつ変わっていくのではないかと感じるのです。甘いですかね

「ぶつかられて謝らない」時代の価値観

さらに調べてみて驚くのは、ぶつかったのに謝らない人が増えているという事実です。
私の知人(60代男性)は、商店街でぶつかられた際、相手から「そっちが避けないからでしょ」と中年女性から言われたそうです。

昔の日本なら考えられない光景です。
モラルの低下という言葉では済まされない、「優しさの消失」「過度な自分優先」を感じます。

「これでぶつかりおじさんなんて言われたら堪らない」

最近、特に気になるのが「ぶつかってきたのは向こうなのに、こっちが悪者扱いされる」ケースです。
スマホに夢中な若者がぶつかってきたので、驚いて「危ないよ」と一言注意したら、
「なに?ぶつかりおじさん?」と睨まれたという話を知人から聞きました。

まったく理不尽な話です。
こちらはただ普通に歩いていただけ。
注意されたくないなら、スマホを見ながら歩かなければいいはずです。

それなのに、「ぶつかったことを咎めると逆ギレされる」――
これでは注意すらできません。
これでぶつかりおじさんなんて言われたら堪りません。

自分が加害者扱いされるのではと恐れて、何も言えずにただ避けるだけ。
こうして社会全体のモラルは、じわじわと崩れていくのではないかと思えてなりません。

私たちおじさんはずいぶん弱くなったものですよ。

「ぶつかりおじさん」などネットスラングの偏見と影響

近年、歩きスマホを注意した中高年男性が「ぶつかりおじさん」と揶揄されるケースが増えています。 このようなネットスラングは、注意喚起を行う人々を悪者扱いし、結果として誰も注意できない風潮を生み出しています。

特に高齢者にとっては、歩きスマホによる接触事故が大きな怪我につながる可能性があるため、注意喚起は重要です。 しかし、「ぶつかりおじさん」と呼ばれることを恐れて声を上げられない状況は、社会全体の安全意識の低下を招いています。

歩きスマホは「加害行為」である

スマホを見ながら歩くという行為は、単なる「不注意」では済まされません。
それはすでに、「加害行為」に近いものです。

例えば、自転車に乗ったままスマホを操作する行為。(2026年からは自転車に対しての取り締まりに罰金が科せられるので以降は劇的に減少するとは思いますが)
これに関しては、実際に死亡事故も発生しています。
つまり、「ながらスマホ」は、時に人の命を奪う危険を含んでいるのです。

歩きスマホによる実際の事件・事故例(過去5年のデータから)

歩きスマホが原因で発生した事故やトラブルは少なくありません。

  • MMD研究所の調査によると、歩きスマホをしている人が原因でぶつかった、怪我をした経験がある人は13.2%に上ります。
  • また、歩きスマホ中に物や人とぶつかった経験がある人は、約13人に1人(8%)というデータもあります。

これらのデータは、歩きスマホが単なるマナー違反ではなく、実際に他人に危害を加える可能性がある危険な行為であることを示しています。

私たちシニア世代ができること

では、私たち60代・70代にできることは何でしょうか。
まずは「自衛」。
そして、家族や孫への注意喚起、併せて関係各社へのアナウンスや啓発ポスター掲示の働きかけや圧力を高める事ですか、少し過激ですが、これをソフトに着実に行っていく。

「歩きスマホが何だ恥ずかしい行為だな」と感じるような社会の雰囲気が醸成されれば、それが理想ですが。

「歩きスマホは危ない」「お年寄りにぶつかったら大変なことになる」
このような言葉を、子や孫にしっかりと伝えていきましょう。

また、地域の見守り活動や、高齢者向けの交通安全教室などに参加するのも一つの手です。
声を上げ、問題提起していくことも、シニア世代の役割だと思います。

「人とすれ違うときは、顔を上げる」
たったそれだけのことで、世の中の危険が大きく減るのです。

歩きスマホが蔓延する現代だからこそ、私たち大人がマナーを取り戻す姿勢を持つこと、変なことしてる人にはしっかり抵抗して行きましょう。

駄目なものはダメ、皆さんはいかがお考えでしょうか。

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