【定年後、再就職でお金を稼いでみる】59歳7か月で早期退職した男の話

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こんにちは、ダンです。

私は59歳7か月で早期退職をした普通の人より5か月足らない半端な男です。

今は現役で目の前の仕事に集中している人でも55歳、60歳を迎えると老後のことを考え始めます。そんな人の少しでも参考になればと思い書いてみました。

私は、決して世間で言う成功者でもなく、むしろ標準以下の人生を歩んでいるのかもしれません。あっ~、こんな男もいるんだとでも思って読んでいただければ幸いです。

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とにかくやることが無くなる

父の看病をし始めてあっという間に逝ってしまった父、その後相続の処理が終わるとサラリーマンとして人の指示に従ってのみ生きてきた私は喪失感に襲われるようになりました。

家の中で本を読んだり、テレビを見たり、PCで動画のソフトの操作を勉強したりしていると、すぐに一日が終わって夜がやって来ます。嫁は働いているので、私自身社会との乖離を感じ、何か社会参加しようと思うようになりました。

何でもよいから何か仕事をしてお金を稼ごうかとも思いハローワークへ行ってみる事にしました。

仕事を探す上で危険な考え方

あなたは。20代、30代に仕事を探すとしたらどんな事を基準にして探そうとするでしょうか。きっと、大きなくくりで言えば、堅実そうなメーカーが良いとか、人を相手にするサービス業が良いとか、将来性のありそうなIT関係にしようとか、より具体的な前向きな理由で選ぼうとするはずです。

ところが、退職後の私は違いました、いや、退職後、私以外の人もこんな考えで仕事を探すのではないでしょうか?それは、現役時代、ストレスできつかったから、再就職しても、もらえる収入が知れているから、年下の上司に駒使いにされるのだから、とかで希望もなく、、、。

少しくらい給与が安くても、「ストレスの少なそうな」、「楽な仕事」が良いな

この発想、とても危険です!

私が現役時代長く働いた仕事は印刷の仕事でです。この印刷業ですが、印刷をするために、版を作るデーターを作成するところから始まります。イラストレーターというソフトを使って電子的なデーターを作ります。

自分でできなければ、だれに頼めば良いのかも知る必要があります。

版が出来れば印刷方法は、凸版、オフセット、シルクどんな印刷法を選択するか、また印刷する原紙は紙なのか、フィルムなのか、何しろこのデータで印刷してイメージ通りに印刷が仕上がるか、いろいろな判断がいる訳ですが、

自分で判断し進行できるまで、5年くらいは時間が必要かと思います、それまでは周りの人に意見を尋ねたりすることで、経験値を上げていく事になります。

ところで、すぐできる仕事って何でしょうか?

極端な言い方ですが、その辺に入る人誰でもいい人に、小学生でもできる単純な事を、時間内ただひたすら繰り返しの作業をすることに近いものがあります。

たとえ、それで、お金をくれたとしても面白いですか?

限られた人生を消費していく価値があると言えるのでしょうか?

退職してタダのおっさんが何を言ってるのだ?と仕事のできるバリバリの若い衆に言われるかもしれません。

しかし、仕事を選ぶうえで楽な物には必ず理由もあるという事を知っておいたほうが良いとも思います。

誰でも出来そうな難易度の低い、簡単な作業は、「つまらない」、「面白くない」、「退屈な」仕事です。

派遣社員を紹介された

新しい刺激を求めてハローワークへ行ってみました。

どんな仕事を探していますかと尋ねられ、私は上記の禁句、「少しくらい給与が安くても、「ストレスの少なそうな」、「楽な仕事」が良いな。と言ってしまいました。

皆さん、リタイヤ組や、30代40代の転職不発組の方はそんな事を言うのでしょう、ちょうど良いのがありますから、ここチャレンジしてみませんか?と、一枚の紙を差し出されたのです。

それには聞き覚えのある人材派遣会社の名前が書いてありました。

派遣ですか、と尋ねると、そうですよ、募集が90人なんで皆さんにご紹介しています、と派遣でも、簡単なデスクでの事務作業、時給は1300円です。

私は転職経験ありですが、正社員のみ、派遣はありません少し不安な気持ちはありました。

エクセル、ワードは出来ますか?と尋ねられました。このソフト、元々、簡単に表計算やワープロ作業が出来るように作られたソフトですよね、出来るの出来ないではなく、どのくらいの時間で仕上げられるかと、作業スピードを尋ねられるかと思っていましたので意外でした。

今回初めてですが、チャレンジしてみる事にしたのです。

当日、大きな有名ビルの15階に集合となり、出社してみると大きなフロアーに机が整列しておかれそれぞれの机にダイナブックが置かれています。90人と聞いていましたが100人少し居たのではないでしょうか、すごい集団だと思いました。

年代も30代、40代女性が多く、男性は若い衆が本当に少し、リタイア組と思われる人が20人いない位の構成でした。

当時は疫病が流行り、毎日TVのニュースで今日の新規疫病感染者数を報道し、それを見て一喜一憂していた恐ろしい時期でした。空気が滞留しないように送風機を回し、空気清浄機を8台くらいは設置して動かしていました。

仕事に対するレクチャーが3日あって、そのあと本格的に仕事の開始になりました。郵送されてきた書類を見て、PCを使って銀行口座やら、住所などの打ち込みや確認をする作業でした。

ただこの仕事、詳しくはここでは書きませんが、忙しかったのは最初だけ、しばらくすると書類がほとんど送られてこなくなり、やることが無くなりました。何もせずただ机の前に座っているだけです。

派遣会社から3人くらいが監視リーダーとして常駐していましたが、PCでネットサーフィンをして遊ばないでください、と盛んに注意していました。でも、若い衆はやることが無ければ遊びますよね。

時給1300円です、1日8時間+休憩1時間、10,400円の稼ぎです、ただ机に座って時間が過ぎるのを待つ、経験した事の無いつまらない、だるい時間でした。

しかも不思議な事に、毎月少しずつ人が少なくなっていきました。どこへ行ってしまったのでしょう。

結局、ここでは5か月間お世話になりました。詳しくは機会があれば記してみたいと思います。

アルバイトとして2か月の期間契約で働いてみた

5か月の契約社員を終了した後、ほとんど間を入れずに、短期のアルバイトをしてみる事にしました。

アメリカ系の「C」という食品まで販売している会員制のホームセンターです、レジを通った後の客に対しレシートとカートの品数が合致しているかチェックする仕事でした。

前回、机の前にじっと座っている仕事でしたが、今回は、立ち仕事です。バイトという事なので8時間は働かない、7.5時間厳守でした。立ちっぱなしのチェックという単純作業、ただ時給は1500円、ほとんどが女性が働いていますが、男性もいました。

よく、水分補給は出来てますか?補給してくださいと言われました、そんなマニュアルがあるのでしょう、補給をしてトイレに行くと、リーダーと思われる女性から、トイレに行っているようですが、さぼってないですよね、と言われました。笑ってしまいます。

驚くことに、ここで働いているバイトだけではなく、正社員もすべて時給で働いているのです。若い衆だらけで、私のようなリタイヤした者、高齢の者は誰もいませんでした。

働いていて、予想外のこともありました、時給1500円という事で、多少の苦労もお金で紛らわせるとも思っていたのですが、疫病下、客入りが悪いので、今日は4時間で上がってもらえますか?と言われだしたのです。

契約社員もバイトも同じような物です、その場しのぎの小手先解決要員なのでした。仕方が無いですね。

2か月の期間はあっという間に終わりました。

ここのお店は、私も会員になっていて、今でも時々買い物に行きますが働いている人を見て、時給の昇給は多少あるだろうけど、人生の一番濃いい時期をこんな時給労働をしている、日給月給で働いて、本当に将来のことを考えているのかなと思ってしまいます。まっ、余計なお世話でしょうけど、、、。

正社員として採用される日本的な労働システムであれば、病欠してもきちんと給与が支払われ毎月の給料が変わることはまずありませんよね、年収がほぼ変わる事の無い日本の会社は素晴らしい仕組みだと改めて感じたのでした。

1年更新の嘱託社員として底辺仕事を2年間やってみた

バイトが終了してから、あまり期間を開けずにハローワークへ行きました。

そこでまたまた、あの禁断の言葉を私は言います。

少しくらい給与が安くても、「ストレスの少なそうな」、「楽な仕事」が良いな

紹介されたのは、ホテルの立体駐車場操作係員でした、暗く、ほこりっぽく、夜勤は無く、8時から17時までの早番、11時から20時までの遅番を混ぜたシフトワークです。

仕事自体は、車で来た客の車を中駐車場に誘導し、回転盤を回し、適当な番号ボタンを押して車を上にあげるだけです。車が来ないときはただ立っているか適当に座っているか、何もやることがありません。

傍の詰め所はに、ビルの設備員も待機していました、空調とかを機械でなくなんと人間が管理しているのです。この人たちも、時間を持て余して待機している様子でした。極端な話ですが、作業内容は発展途上国ならば小学生がやっているような仕事です。

私自身、話すことも無く、無言で一日の作業をこなす毎日になりました。これって仕事?これ以上はやめておきます。

軍隊の歩哨のような仕事です。

ここでは9時間の拘束時間中1時間の休憩がありました。

ホテルの地下にある小さな一室で、奥に喫煙所がありました。今、喫煙って流行ってないですよね、しかし、清掃の人、フロントの人、事務の人、設備要員の人、頻繁にやって来ました、男も女も関係ありません、すごい喫煙率の職場でした。

誰でも出来そうな難易度の低い、簡単な作業は、「つまらない」、「面白くない」、「退屈な」仕事です。

シフト勤務は、2日もしくは3日働いたら1日休みというものです、休みにどこかへ出かけるとかの概念は成立しません、休みは体を休めるだけという事になります。底辺の仕事にふさわしい労働スタイルを感じました。

半年働くと有休が作ます、もう一人の駐車場係は通常に2日くらいの有休を加えてシフトを組んでいました。私も真似をして有休が着いてからは2日休みを加えてシフトを組んでもらうようになりました。

しかし、有給を通常に使用するなんて今までの仕事からすると考えられないですね。

ここでは、1日働いて6000円、1ヶ月の給料が130000円です。嫁が毎日弁当を作ってくれました。

考えてみれば、現役時代は趣味のゴルフを週一で楽しみ、毎年夏には1週間ほど台湾に旅行に行っていました、自分の中では、特別贅沢をしている訳もなく、かといって倹約をしてきたわけでもない感覚だったのです。

きっと恵まれた30代40代50代を過ごしてきたのだと思います。

この職場では、稼ぎも少なく、お金をほとんど使わなくなりました。休憩所でも自販機で飲み物を買う事もほとんどありません、水筒にお茶を入れて持って行きました。

ゴルフも、会員になっているゴルフ場から、1回が3000円でできる優待券が4枚送られてきます、これを利用して1年で4回行きました、週1で行っていたので、たまにゴルフ場に行くと同じ会員仲間からは、急に来なくなったので、死んだか、台湾に移住したと思っていた、と言われました。

この、約2年で、私は支出を絞ることが出来るようになっていました

この職場ですが、契約を2回、交わしました、しっかり嘱託契約書に割り印までして2枚作製したのです。これには、きっと理由があるのだと思います。

契約時には更新する場合があり得ると書いてありました、ずいぶん上から目線の偉そうな文言ですよね。

3回目の契約は断り、契約日満了で退職しました。このことは、のちに、ハローワークへ行ったときに、自己都合ではなく、待期期間なしで雇用保険をもらえる事にもなりました。

ですから、ヤな事があったから、来月辞めるとか、そんなことはしないほうが良いようです、自己都合になって待機期間が発生します。契約書をよく読んで契約書に則って行動したほうがよさそうです。

ここで、

格言 

規則を守る者は規則によって守られ、規則を破るものは規則寄って処罰される。 byダン

なんちゃって♪

期間中にやり始めたこと、ブログ、YouTube

駐車場係の仕事は、薄暗く、ほこりっぽい、ほとんど車が来ません。ブログのネタや、YouTubeのネタを考えるようになりました、思い付いたことは、忘れないようにすぐメモ帳に書き留めるようにします、休みの日はネタ帳を元にブログの執筆やYouTubeの撮影編集を少しづつやり始めたのです。

今は、高価な書籍を購入しなくてもネットにやり方などを親切に解説した情報があふれています、これを参考にしながら、少しずつやり始めたのです。

そのうち、2週間ぐらいかかっていた物が1週間ぐらいで出来るようになり、やり方を理解すると面白く感じるようにもなって来たのです。

ただし、この間成果と言うとお恥ずかしいかぎりですが、ブログも、YouTubeもネットに公開しても誰も見に来ませんし、特にYouTubeはチャンネル登録してくれたのが嫁だけでした。

自宅でやることは確実に増えた

こういったブログ、YouTubeの制作は、業種で言うとコンテンツの制作というらしいのです。

初めて1年もたつ頃、YouTubeではコメントをくれる人たちが現れたのです。見ている人はいるんですね、ブログも、Googleアドセンスの審査に合格して広告が入るようになったのです。

その後、YouTubeはある動画がきっかけで、とうとうチャンネル登録者が1000人を超えてしまったのです。YouTubeから、YPP(YouTube、パートナーズ、プログラム)への申請用メールが送られてきて、無事加入することが出来たのです。

まだ両方とも、収益はほぼないに等しいのですが、ブログも、YouTubeもPCを前にして机に向かって作業していると、あっという間に時間が過ぎてしまうほど、楽しさを感じています。

さらには、自分の造ったコンテンツに広告が付けば収入につながるという事で、モチベーションも上がって来ます、何より、やっていて、とても楽しい時間なのです。

つまらない事は、時間がたつのは遅いが、たのしい事は時間が立つのが早い。

どうして、こんなに楽しさを感じるのでしょうか?

それは、

誰でも出来そうな難易度の低い、簡単な仕事は、「つまらない」、「面白くない」、「退屈な」仕事です。

誰にでもできる訳ではない、スキルの積み重ね必要な難しい仕事は、「面白く」、「楽しさがある」仕事です。

まだまだ発展途上で、ブログも、YouTubeもこれからだと思いますが、2年前に家の中で何もやることが見つからなかった虚無感は亡くなりました。

これから、退職を迎える人、実際に退職後に何をしようか考え中の人への、何か参考になればと書いてみました。

60代、日本が一番元気のよかったころの世代です、バブル世代のフットワークを、、、、。?!

これからも、少しずつの行動を積み重ねていきたいと思います。

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