路 吉田修一

日本の新幹線は開業以来一人の死亡事故も起こしていません、そんな優秀な技術、実績を持って、自信満々で隣国である韓国への高速鉄道建設へ国際入札したわけですが、韓国はあっさり価格が安価であると理由から欧州連合の高速鉄道を選択します。

こういった屈辱を引きずりながら、台湾への高速鉄道の入札へ望むわけですが、物語はホントに落札できるのか不安いっぱいで入札結果を待っている場面から始まっていきます

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台湾に日本の500系新幹線とそっくりな新幹線が走っているのをご存じでしょうか?

車両は日本製、走行管理システムは欧州製、乗っているとまるで日本国内を旅行しているかと錯覚してしまうほどですが、この新幹線が設置されるまでには紆余曲折がありました。

ほとんど欧州連合の推す、高速鉄道システムに決まりかかっていた中で、日本で1995年1月17日阪神淡路大震災が発生しますが、走行していた新幹線で一人の死者も出すことなく安全性が高く評価されます。一方、1999年9月21日台湾でも大地震が発生します。

同じ、地震国である台湾と、日本の新幹線を通した交流が始まって予想外の物語の進行になっていきます。

主人公といえる人が4名出てきます。みんな、台湾が大好きな人ばかり。それぞれの人生を歩みながら、最後は一つにつながっていく感動があります。読んでいて途中で涙が出てきたのはこの本が初めてです。

台湾が大好きな人は一度チェックしてしてみて下さい、きっとこれに乗って高雄まで行きたくなりますよ。

台湾新幹線を現地では高鐵(がおてぃえ)と言います

私が初めて台湾に行ったのは家族で小さなツアー旅行に参加したのが始まりでした。
その後、一人で、台北周遊を楽しむようになり、そのうち、台湾を走っている、高速鉄道が日本で走っている新幹線とそっくり得ある事に気が付きます。

乗ってみると、そっくりというより、同じものなのです、それこそ、日本の新幹線に乗って旅をしているような懐かしく、安心した気持ちになれるこの台湾新幹線に乗って、台中、台南へと旅行範囲が広がっていきました。

台湾は、南に行くほどきれいな日本語を話される高齢の方が多い印象を持ちます。

この台湾新幹線に是非一度乗ってみませんか?具体的には、かなり簡単です。

桃園空港から台北とは逆向きに電車に乗ると新幹線の桃園駅に着きます。そこから台湾新幹線(高鐵)に乗ることが出来ます。

日本と同じようにみどりの窓口のようなところがあって、皆並んでいますが、券売機には並んでいません。ここは是非、券売機を利用しましょう。

現地では悠遊カード(ようようかー)を入手しましょう電車の券売機付近に販売機があります、これは現地で使えるデビットカードのようなもので台湾ドルをチャージして使います

バス、電車、飲食店いろいろな所で使える便利なものです。

新幹線の乗車券を券売機で購入する話に戻りますが

日本との違いは、目的地のボタンを押す前に出発点(起点)というボタンを押さなければならない所です。

順序としては、起点ボタン⇒目的地ボタン⇒車両の種類ボタン(せっかくなので商量車:グリーン車に乗りましょう)⇒車両ダイヤボタン(何時発)とすすみます。

台湾は南に行けば行くほどきれいな日本語を話す人が多いという印象を持っています。

駅のホームで駅弁を購入して食べてみる

昼前になるとホームのベンチで駅弁を食べている人がたくさんいます、せっかくですから、キオスクのような売店がありますから、そこで駅弁を購入して皆に混じって食べてみませんか?

台湾の人は、あまり他の人をジロジロ見たりしません、皆に混じって、同化して(少し大げさですかね)一緒に食べてみましょう。

八角形のタイプと長方形のタイプがありますが、皆が食べているのは長方形のタイプです。
ハッカクの香りがしみ込んだ豚肉と味付け卵、間違いのない美味さです。

パッと見、小さい感じがしますが、ご飯がぎゅうぎゅう詰めで、ボリュームはあります。駅弁は色々食べたんですが、台南駅で食べたこの駅弁は、ボリュウーム、味付け、最高でした。台南行ったら、涼麺も良いですが、この安いタイプンの長方形、駅弁は絶対におすすめです。

ハッカクの臭いがだめだと言われる方がおられますが、即効性のある良い方法があります。

食べて体の中に入れてしまうことで不思議に気にならなくなりますよ、私がそうでした。

鉄道を使って移動しているとここは日本じゃないか?と錯覚しそうになります。
在来線は、日本と同じ、ひとつの線にいろいろな電車が走っています、特急に乗る時は特急券は必要です。
自販機で乗車券を買う時は、特急だと特急のボタンを押すことを忘れないようにしましょう。

この本を読んで台湾にもっと関心を持ってくれる日本人が増えてくれると良いなと思います。
いやいや、台湾は結構行っていて、庭みたいなもんですよ、という人は、この新幹線に乗って南へ向かって、高雄のさらに南、ウォーランピーまで行ってみて下さい。バシー海峡の向こうはフィリッピンです。

著:吉田修一
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